がんばらないけどあきらめない

挑戦して失敗して、成長することを目指すブログです。

【映画感想】来る

映画「来る」感想
個人的に感じたことを煩雑に書く殴りました。

ネタバレな上に、映画を視聴していないとわけわからないです。

※映画を視聴していてもわけわからないかも

 

 

 

来る

来る

  • メディア: Prime Video
 

 

 

 

 

ざっくり感想

YouTube のサムネイル中で
「お祓いアベンジャーズ
と書かれているのをちらっと観てしまったが、
すごく納得!!

展開が早くていい!!
この展開というのか
「起承転結」っていうよりかは
「起転結 起転結 起転結」
みたいな感じ。
いままで観たホラー映画と違って
(何て言えばいいかな)
悪霊自体は一匹なんだろうけど
それがどうして?原因?みたいなのがいろいろと移り変わる。
ただし、ひねった感じはではなく
中盤ぐらいでは「多分こうじゃないかな」みたいのは分かる。
それでも飽きさせずに見せてくれる。

ホラー映画をそこまでいっぱい見たわけではないけど、
ただひたすら一匹の悪霊みたいなのが
一人一人殺していくというような展開ではなく、
社会風刺とも取れるような内容も含めて楽しめた。

一番怖かったのが『電話の着信音』。
すごい中途半端に途切れる。
「トゥルル トゥル・・・トゥルル」みたいな感じ。
電話がかかってくるシーンが怖いシーンが多いことも含めて、
微妙に一拍ずれるのがすげー怖い。

-まだ最終的にどうなったのか?
-そもそもあれって何なの?
-主人公たちの行動は正しいのか?
これらは明記されていないのも、
モヤモヤするわけではなく、
モンモン考える感じ。







以下ネタバレ
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全体的な展開について

最初:父親が崩れていくシーン
主人公:父親
中盤:母親が崩れていく展開
-主人公:母親
最後:お祓いアベンジャーズが出てくる
-主人公:新聞記者

全体のストーリーをアドラー的に考える

-父親は家族と向き合ってなかった
--架空の人だったりネット上の評価に執着してしまう
---承認欲求に固執した
-母親は母親で自分の過去のトラウマを理由に子供と向き合ってない
--環境のせいにするのも可能だしてーか微妙に伊集院が出てたのが気になったけど

登場人物について

父親について

-私的自己意識と公的自己意識が乖離しすぎた
-父親としてのペルソナをもっと大切にすべきだった
--大切にしすぎた結果理想が高くなりすぎた?
-承認欲求を見えない物に求めすぎた。
-家族と対話しなかった

母親について

-自分のトラウマが強い
-現状の原因を母親のせいにしている
--原因論
-私はかわいそうというヒロインティックな感じ

子供について

-子供=神様の所有物
--これは実家でよくそういう話をされていたから
-6歳ぐらいまでは子供っていうのは神様からお預かりしているのであって、
いつ神様にお返しすることがあるか分からないと聞いた。
-だから昔の子供には変な名前だったり下品な名前と顔つけたのは
--神様に見初められないようにするというのが目的らしい
--なんかそんなこと思い出した

新聞記者さんについて

-後半の主人公
-自分のトラウマがメインかな
-トラウマ克服と言うとフロイト哲学なんだろう
-自分の過去のトラウマの解消のため
-因果論的行動
-どちらかと言う「過去こういうことをしてしまったからこんなことをしなければいけない」みたいな感じ
言い方の問題なんだろうけど
-途中までは原因論で行動していた
--過去の贖罪として
-最後の行動は自分で一歩を踏み出すみたいな感じで行動したのか
--過去のトラウマを克服するためという目的のための行動

妹さんについて

-やっぱり自分自身と向き合うのではなく姉の模倣
-最後の方では姉に対して反発することによって自立するように見えた

お姉ちゃんについて

強いよね
強キャラ感半端ない
リセッシュみたいなのが除霊に効くのは知らんかった
-多分、除霊のためにはなんでもすることを強調するためだと思う

教授について

教授はあんまり良くないかな

-他人のものに惹かれるって何かで読んだような気がする。
-バタイユの「エロティシズム」だったかな。
-人は「禁忌を犯したがる」「きれいなものを汚したがる」って言うのを表現してるのかな。

お祓いの人たちについて
-沖縄のおばちゃん達の訃報を聞いてすぐに対応する辺りのプロフェッショナル感がかっこよかった
-お姉さん含めて、お祓いアベンジャーズはみんなプロフェッショナル感がすごい
-シンゴジラの時の自衛隊みたいな感じ

思いつき

最初に会社に来たのは誰?

-疑問として一番最初の方の「知沙」といえばわかりますって会社に乗り込んできたのが、
--女性なのか?
--子供ではない?
-結婚式には後輩は呼ばれてる
--母親の姿だったら気づくはず
-まあ普通にその辺の女性を模倣したのかも知らんけど
-ただ【子供が父親の気を引くために親の会社に乗り込む】と考えた場合
--誰の姿で乗り込んだのか気になる

-問答無用にいろんな人ぶっ殺していく
--看護師さんとか殺される理由はあったのか?

最後の戦いについて

-合わせ技っていうのは面白かった
--琉球神道、仏教、科学っぽいのと
全部合わせ混んでるっていうのがただただすごいよね。
インフィニティウォーを見ているかっていう感じでした。
-あんだけ犠牲をしてたのに
--新聞記者と妹の独断でおじゃんになったのか
-結局何が正しいのかってのは作中では明記してくれてない
--あえてしてないんだろうけど
-ついでに言うと子供の鏡に映ってるやつとかはエクソシストとかオーメンとかそんな感じ。

 

子育てについて

自分がまだ子供がいないから
-子育てとかをしたことがないから分からないけれども
--子育てに対してはやっぱり独りよがりになっちゃいけない
--子供と対等に向き合わなきゃいけない
-承認欲求を変なところに求めるのは良くない
--アドラー的には承認欲求は捨てるべき
-まだ家族としてのタスクを
--個人タスクに落とし込むのではなく共有タスクとした方が良かったのかなぁ
--「協力して行う」考え方が必要だったんじゃないかな、片方に任せるとかではなく
-お互いの気持ちを対話してなかった
--ちゃんと向き合っての対話っていうのが少なかった
--あったとしても病院での対話が初めてかな
-父親は周りの目線や自己の承認欲求に夢中
-母親は自分のトラウマやマズローの2~3段階目の安全や帰属欲求に夢中
理想の家族の雰囲気を出しながら、共同体意識がなく、個人の欲求に夢中になっていた。

「怖くない」について

-キーワードとして感じられたのが「怖くない」という言葉
-「怖くないです」を強がっていう人が多かった
--ただ、怖いに決まっている状況で嘘を言っていることなのでは?
--対話において自分の気持ちを直接発言することも必要だったのか?
---まぁ、悪霊自体は本当に悪意ある存在だったから、弱みを見せられないってのもわかるけど・・・
【恐怖】っていう感情の目的は何なんだろうか
-恐怖自体は劣等感
--恐怖に打ち勝つための努力をすれば劣等感
--恐怖していることを周りに伝えて、助けてもらったり気にかけてもらおうとするのは劣等コンプレックス
-「怖くない」は?
--優越コンプレックス?
--「怖い」けれども「怖くない」
--強がる理由

殺し方について

-あんまりグロく感じなかったかな
-断面はちょこちょこ出てきたけど
--右腕切断
--上半身切断
--のど元食いちぎる
--ちなみに個人的最もビビった断面は「壬生義士伝」の序盤のシーン
-血の量はすごい多いけど

印象的なシーン

-序盤の後輩の恨み節は怖かった
-インフィニティウォー

オムライスについての考察

-最後のほうのシーンでオムライスの歌というものが流れる
-オムライス
--ケチャップ=血液
--卵=皮膚
--ケチャップライス=臓物
-「来る」の中では血液が大量に出てくる
-オムライス=犠牲者
-オムライスが最初に出てきたの
--母親がブちぎれたシーン
--父親が外食に誘うための誘い水がオムライス
--オムライスを食べたいとだだをこねた結果母親が発狂
--父親の打算と母親の発狂からオムライスがトラウマに
--そのトラウマと悪霊的なのが合わさってしまった野では?
-そう考えると最後のシーンはまだ犠牲者を求めているともとれる
-バッドエンドなのでは?