朝、まだ薄暗い出張先のホテルの部屋。 ノートPCの画面に向かいながら、俺はコーヒーをすすっていた。 今日の会議資料、昨夜から手を入れ続け、なんとか形になったが……時間が足りない。 早朝の静けさにまぎれて、最後の仕上げに集中する。 午前中は別件の仕…
家に帰ると、スマホの充電は残り12%。 さすがにこれはまずいと思い、そのまま充電器へ直行した。 普段なら、食卓についても、ついポケットに入れたスマホが気になってしまう。通知が鳴ればそっと覗いてしまい、「ちょっと見るだけ」のつもりが、いつの間にか…
朝の空気はどこか柔らかくて、心の奥にほんの少しの余裕をくれた。 その日、職場で新しいタスクを頼まれた。正直、初めての内容だったけれど、どこか焦りはなかった。 「まあ、お手伝いみたいなものだし、そんなに構えなくてもいいか」 自分にそう言い聞かせ…
「全部に全力」は続かないと気づいた 朝のオフィス。パソコンを開いた瞬間、未処理のタスクがズラリと並んでいた。 「今週も山場か……」 心の中でため息をつきながら、いつもどおりToDoリストを開く。 リストはびっしり。重要なものもあれば、今じゃなくても…
昨日の仕事での気づき GoogleKeepでTo Doリストから仕事したらよかったという話。 気持ち的に重い業務がありました。 この2週間ほど、ほかの業務が忙しいことを言い訳に割と放置気味。 ケツに火がついてきたのでやらなければと思いつつ、 腰が重いのが実際の…
【おもちゃショー2025】高速バスで家族旅!~ティニピンに会えなくても大満足~ 昨日は家族で「おもちゃショー2025」へ行ってきました! 行きはまさかの高速バス!最初は電車で行くつもりでしたが、路線図アプリを見ていると「高速バス」という選択肢が。ふ…
三連休の朝、まだ夜が明けきらぬうちに家族三人は車に乗り込んだ。行き先は軽井沢。父の運転で、高速道路をひた走る。後部座席で娘はまだ少し眠そうな顔をしていたが、SAで食べたソフトクリームに目を輝かせ、「また食べたい!」と嬉しそうに叫んだ。 最初の…
日曜日の朝、少し遅めに起きた家族三人。 父が「今日はドライブでも行くか」と声をかけ、 母が助手席、娘は後部座席でぬいぐるみを抱えて乗り込んだ。 目指すは、郊外の温泉とアウトレットモール。 車の窓から流れる緑の風景に娘は「わー!」と歓声を上げ、 …
朝から体が重く、熱もある。 今日は思い切って仕事を休むことにした。 ベッドの上で毛布にくるまり、ぼんやりと天井を見つめる。 静かな部屋の中に、小さな足音が近づいてくる。 「パパ、遊ぼう」 声の主は、夏休みで暇を持て余した娘。 普段はいない父親の…
蝉の声が響き渡る真夏の午後。 アスファルトの熱気から逃れるように、 家族は庭に設置したビニールプールに集まっていた。 水着姿の娘がバシャバシャと水をはねて笑う。 父はプールの縁に腰掛けて足を水に浸し、 母は日陰のテーブルで手動のかき氷機をキコキ…
外は風の唸りと窓を叩く雨音でいっぱいだった。 いつもなら20時には寝る5歳の娘が、 ソファに座ってソワソワしている。 天気予報で「今夜、台風が接近します」と聞いてから、 彼女の胸はざわざわして落ち着かなかった。 母がキッチンからココアを運んできた…
リビングの照明は落ち着いた明るさで、 間接照明だけが部屋をほんのり照らしていた。 時計は21時を過ぎていて、 家の中はすでに夜の静けさに包まれている。 夕飯のあと、夫婦は別々のソファに腰を下ろし、 それぞれスマホを見たり、黙ったまま時間が過ぎてい…
日が傾き、空が茜に染まるころ。町内の夏祭りが開かれている広場には、屋台の明かりと提灯が並び、夕暮れの風に涼やかに揺れていた。 今日は親戚同士の2つの家族が一緒に出かけてきた。 片方は両親と3姉妹。長女は中学生で大人びた雰囲気、次女は元気いっぱ…
ラグーナテンボス、 家族連れでにぎわうその中に、 赤くなった肩をさすりながら歩く母の姿がある。 「いてて……あー、やっぱり塗り忘れてた……」 母はため息混じりにつぶやき、 娘のラッシュガード姿を見て 「ちゃんと着せといてよかった」と安堵した。 父はと…
夏のある日、ラグーナテンボスのナイトプールには、きらきらとしたライトと、夜風に乗る音楽、そして噴水のリズムが心地よく響いていた。 ひときわ楽しそうな声が響くのは、日焼けした父と母、小学校低学年くらいの娘の3人家族。娘は浮き輪を腰に引っかけて…
日曜の朝、雨は上がっていたが、 まだ空気はしっとりと重かった。 母は車椅子に座ったまま、窓の外を見ていた。 86歳。足腰は弱っても、頭はしっかりしている。 「今日、行くんでしょ? 投票。」 トーストを焼きながら言った。 「当たり前よ。私、欠かしたこ…
「今日は焼肉だぞー!」 父の宣言に、子どもたちは大歓声。 仕事帰りの母も、スーツの上着を脱ぎながら笑顔を見せた。 向かったのは、駅前の焼肉食べ放題。 ジュウジュウと肉が焼ける音に、誰もが無言で箸を動かす。 「パパ、焼きすぎー!」 「まだレアだよ…
朝の光が、カーテン越しにゆっくりと差し込む。 かたわらには湯気の立つマグカップと、静かに佇むつけペン。 メタルニブにインクを含ませる瞬間、空気が少し緊張する。 手帳を開き、昨日のこと、今朝のこと、小さな思いつきを綴る。 メタルニブ特有の、ヌラ…
朝、静かな光が机の上に差し込む。 窓の外では小鳥たちがさえずり、時間がゆるやかに流れていた。 彼女はお気に入りのガラスペンをそっと取り出し、 小瓶のインクにペン先を浸す。 光を受けて、ガラスは青くきらめいた。 「カリ…」と紙の上を走る音が、静け…
日曜の朝、家族3人は久里浜港からフェリーに乗った。 目的地は房総・金谷。風はやや強めだが、天気は上々。 甲板に出ると、娘ははしゃぎながら海を指差す。 「見て!トンビが飛んでるよ!」 母はスマホを構え、父はぎこちなくピースをする。 カメラのシャッ…
出張の朝、彼女はスーツ姿で新幹線に乗り込んだ。 窓側の席に座るなり、ノートパソコンを開き、資料作成に取り掛かろうとした。 コーヒーも買った。Wi-Fiもつないだ。準備は万端のはずだった。 ──しかし、気づけば…… 窓の外には目的地の一つ手前の駅。 パソ…
市民会館のホールには、 手作りの幕と控えめな照明。 近所のお母さんたちが演じる人形劇に、 子どもたちが前のめりになっていた。 3歳の娘も、その中のひとり。 舞台の目の前、 子どもたち用のかぶりつき席。 ひときわ大きな目を舞台に向けている。 親である…
終電。駅からの帰り道。 風がシャツのすそをひらひらと揺らす。 一歩ごとに足が悲鳴をあげる。 顔は疲労とマスカラでにじんでいた。 OLはマンションのドアを開けると、 着替えもせずに床に倒れ込んだ。 「無理…無理すぎる…」と声にならない言葉をつぶやく。 …
日曜の午後、外はじっとりとした梅雨空。 どこにも出かける気が起きず、 家族3人はリビングに集まった。 「今日は何しようか」と父が言えば、 「やることないー」と娘がソファでゴロゴロ。 母が本棚からひょいと取り出したのは、 ボードゲーム『ドブル』だっ…
朝4時半、アラームが鳴る。 けれど今日も、スヌーズに指が伸びた。 そして、次に目を開けたのは6時すぎ。 「あぁ、またか……」 そう思いながら、慌てて着替えて化粧して、朝食もとらずに家を出た。 最近、少しだけ仕事の重荷が増えた。 そのせいか、頭の中も…
終電にはまだ早いが、心はもう最終下車。 スーツ姿のOLは、腕まくりしながら駅前のバッティングセンターに吸い込まれた。 今日のランチは5分で胃に押し込み、会議では「それ、前回言いましたよね?」と無言の圧を受け、 帰りがけにはエレベーターの「閉」ボ…
部屋に灯るのは、小さなデスクライトひとつ。 外はすっかり夜更けで、窓の向こうに見える街も、 静かに呼吸をしているようだった。 彼女はそっと万年筆のキャップを外す。 カチリという小さな音が、 眠る家の中に微かに響いた。 今日のページを手帳に開き、 …
「また、やっちゃった」 画面の明かりが、真っ暗な部屋をぼんやり照らしている。 スマホのスピーカーから、【春とヒコーキ】のやたら元気な声が聞こえる。 「女が二郎にくるんじゃねぇ!」 ――そんな声を最後に、彼女は眠ってしまっていた。 目を開けると、カ…
梅雨が明けたその日、駅のホームはすでにサウナのようだった。 スーツの袖を腕まくりしながら、彼女は唇を噛んだ。 ——今日は飲まないって決めたじゃん。 目の前の自販機に、冷え冷えのコーラ。キラキラと水滴をまとい、まるでCMのように「開けたら最後、あな…
土曜の朝。 洗い終えた食器を抱えて、 食器棚の前で立ち尽くしていた。 「……なにこれ」 大小バラバラの皿たち。 キャラクター付きのプラカップ、 娘の離乳食期の名残。 新婚旅行先で買ったペアのマグカップは なぜか上下で別の段に離れ離れ。 スープカップの…