絵画、芸術、それどころかすべての事象においての偶発性について考えてみよう。
よくある言葉はサルがキーボードをたたいて、シェイクスピアの戯曲を作ることができるかだ。
無限に繰り返せば発生しうる事象なのだろうか?
何となく思い出されるのは、ボスベイビーで赤ちゃんに適当にキーボードを打たせて、
使えるプログラムを抽出する話。
これもサルとシェイクスピアと同じじゃないだろうか。
これを世界レベルに引き上げたのがニーチェだ。
原子論と無限を突き詰めた結果、永劫回帰という思想を彼は生み出した。
ざっくりいうと、今この瞬間(原子やクオーツの並び順)が無限の時間の中では
再度起こりうるという考え方だ。
つまり、無限の中ではわれわれはヘブンズドアを味わっていることになる。
同じように無限の恐ろしさを説いた作品として田中空先生の『タテの国』がある。
あれも無限の怖さがよくにじみ出ていた。
とりあえずこんな感じで。