「全部に全力」は続かないと気づいた
朝のオフィス。パソコンを開いた瞬間、未処理のタスクがズラリと並んでいた。
「今週も山場か……」
心の中でため息をつきながら、いつもどおりToDoリストを開く。
リストはびっしり。重要なものもあれば、今じゃなくてもいいものもある。
だけど、自分の性格上、「全部きっちりやりたい」という気持ちが先に立ってしまう。
その日も、あれもこれもと手をつけていたら、昼過ぎにはもうヘトヘトだった。
---
午後の打ち合わせで、同僚がふと漏らした。
「全部に全力って、結局どれも中途半端になることあるよね。」
その言葉が、やけに胸に刺さった。
---
仕事が終わった夜、ソファに沈みながら自分の働き方を振り返る。
――この2週間ほど、重めの業務を放置していた。
忙しさを言い訳に、つい「あとでやろう」にしていたタスク。
だけど今日はようやくその資料づくりに着手できた。
きっかけは、Google KeepでToDoリストを整理しなおしたことだった。
アナログのメモ帳ではなく、スマホですぐ編集できるデジタルのリストにしたら、気持ちも不思議と整理された。
---
リストを眺めながら、自分ルールを一つ決めてみた。
「本当の締切の2日前を“自分締切”にしよう。」
金曜日が納期なら、火曜には“焦って”動き出せるようにする。
やってみると、これが意外と効く。
火曜に焦っておけば、水曜・木曜で余裕ができる。
---
また別の日には、業務が溢れすぎて何をしていいのか分からなくなった。
そんなときは、一度すべてのタスクを書き出して、頭の中をリセット。
それでも分からなければ、誰かに相談するようにしている。
「全部、自分だけで抱える必要なんてない」
そんな当たり前のことに、ようやく気づけた。
---
完璧を目指すより、まず手をつけること。
全部をやるより、優先順位をつけること。
頼れる人がいるなら、助けを求めること。
小さなことだけど、その積み重ねが
“続けられる働き方”を支えてくれる。
---
その日、寝る前にまたToDoリストを開いた。
今日は全部終わらなかったけど、それでいい。
大切なのは、また明日も“自分のペース”で進められること。
そう思えたことが、何よりの前進だった。



