言い訳
- これはまだ書きかけです
- 個人の見解になります
- ネタバレありです
概略とメッセージ
大雑把に言うと少年(ヒューゴ)が一人の老人(パパ・ジョルジュ)を救うという物語
物語を通して伝えたい内容
①全ての人には役割があり、生きる意味があるということ
②映画という作品についての考察
現代の映画はCGなどを使って夢を簡単に表現できる
しかしながら、昔も工夫をして夢を映像に残してきたのである
仮に技法が古くなったとしてもその価値は衰えない
登場人物
- ヒューゴ(少年)
- パパ・ジョルジュ(老人)
- イザベル(ヒロイン)
- 鉄道公安官(一応目の敵役)
- ママ・ジャンヌ(老人の妻)
- ルネ(映画研究をする教授)
- ヒューゴの父(故人)
考察
- 観る前はSFものでヒューゴが魔法だったり、異世界に行くようなジャンルの映画だと思っていた
- 実際に見てみるととても現実的な内容である
- 何でもできる映画の中で、不自由ながらも夢を描く映画監督の不自由さを描く
- 作中ヒューゴが夢落ちを2連続で体験する場面がある
- 夢落ちも使えるけど使わないメッセージか?
構成
起
・駅に住み、時計のネジを回している少年ヒューゴ
・ヒューゴがおもちゃ屋の老人(パパ・ジョルジュ)に捕まり大切にしているノートを取られる
・大切にしているノートがヒューゴの父の形見であり、ヒューゴの父は時計職人だった
・ヒューゴの父は火事で死んでおり、ヒューゴと父が一緒に機械人形を修復しようとしていたときに使っていたのが思い出のノートである
この父の死の描写も何か陰謀があったのではと予想したものの何もなかった
おそらく現実はこんなものだ、つらいことにすべて意味があるわけではないというメッセージ?
・ヒューゴの望みは父と修理していた機械人形を直すこと
さらに言えば、父からのメッセージなどが機械人形から届くなどの「奇跡」を望んでいる
・パパ・ジョルジュの視点
自分の忘れたい過去である機械人形が残っていることを知った驚き
承
・ノートをとられたヒューゴはパパ・ジョルジュにノートを返すように詰め寄る
・パパ・ジョルジュは自分の下で働くならばいつか返してやろうという
・持ち前の才能でおもちゃを回復させていくヒューゴ
一時期はうまくいくとも思えた二人の関係
・しかりしながらヒューゴがパパ・ジョルジュの家に行きノートを探索している所を見つかってしまい再び信頼関係は崩れてしまう
・この時、パパ・ジョルジュの昔の映画のイラストが舞い散る
・隠された場所などもパパ・ジョルジュが自分で作ったのだろうと思うと、ヒューゴとパパ・ジョルジュは似た者同士なのだろう
・パパ・ジョルジュからすれば、心を開きかけたのに裏切られたことになる
・イザベルとヒューゴは機械人形を修復することができる
・しかしヒューゴの願ったような機械人形を通じて父の遺言を知ったり何か奇跡などは起こらなかった
・結局、修理できた機械人形が描いたのは何の意味もない文字だった
転
・イザベルと協力してパパ・ジョルジュの過去について調べるヒューゴ
・そんななか、映画の研究をする教授(ルネ)と出会う
・ルネはパパ・ジョルジュの大ファン
・ルネとの出会いから老人の過去を知る
・ルネがパパ・ジョルジュの家を訪ねる
・ママ・ジャンヌは一度は断るものの、パパ・ジョルジュの作品を観る喜びにあらがえずにルネを家に上げる
・パパ・ジョルジュの過去の作品を鑑賞する
この作品はヒューゴが父親と誕生日に見に行った思い出の作品だった
・パパ・ジョルジュが気づいている
・映写機を回す音はいつだって気が付く
監督が言いたいメッセージの一つかと
映画人はどんなふうになっても映画人なのだと
・パパ・ジョルジュの回想
パパ・ジョルジュは戦争の前は有名な映画監督だったが戦争の中自身の映画が売れなくなり絶望していく
・ヒューゴが機械人形を駅に取りに行く
・公安と追いかけっこ
その中で機械人形は再び壊れてしまう
・しかしながら、パパ・ジョルジュの心は復活する
結
・パパ・ジョルジュが自らの過去と向き合い新たな人生を向き合うことを決める
・老人の作品も残っていたことがわかり大団円を迎える
感想
伏線が回収されてないなと思う箇所がちょこちょこあった
・父親の死の原因
・機械人形の書いた内容に意味があるのか
しかしながら、すべてを観終わると伏線には意味がなく登場人物やモノそのものみ意味があることを物語り全体を通して伝えている
ある意味、伏線に意味を持たせたり、劇的な展開にするのは簡単である。
それをせずに、登場人物の会話や表情で意味を持たせることにこだわりを持った作品だと感じた
自分は普通のテレビで見たが、3Dが取り上げられた作品とのこと
おそらく、技術が進歩する中であえて過去の手法に焦点を当てることで作品の価値は永遠であることを伝えたいのだと思う
作品の価値とは
・創作意欲
・役者
・作品を残そうとするもの
今回、記事にしてみることでよりこの作品が好きになった気がする
日々是遊々