先月より、アドラー心理学にはまっている。
今日は、アドラー心理学における『嫉妬』について、
考えてみる。
『嫉妬』=「自分の権利」を奪われるかもしれない「他者」に対する感情
とされている。
似たように使われる『羨望』とは異なる。
『羨望』=相手と同じようになりたいという感情である。
『羨望』は恨みに発展することはないが、『嫉妬』は恨みに発展する可能性がある。
嫉妬とはの本質は相手への疑惑である。
解決するためには疑惑を晴らすしかない。
そのために必要なことは相手に直接聞いてみるしかない。
日本は「空気を読む」や「察す」などがあるが、
たとえ家族でも相手の真意をわかることはできない。
相手の真意をわかることができないとは、
思考実験の『箱の中のカブトムシ』にも通じます。
それでも、相手に聞くことが嫉妬に対する解決策です。
良い答えが返ってきたならば、信頼関係の確認ができます。
一方、悪い答えが返ってきたとしても、行動した自分をほめたたえ、
未来のために行動しましょう。
少なくとも嫉妬による心のもやもやは晴れたわけですから。
ここで少し深堀します。
自分の場合は嫉妬することがあまりありません。
良い意味と悪い意味が二つあります。
良い意味は
相手、特に家族への信頼があることと、
家族は自分の所有物ではなく、
それぞれの権利を持っていると認識しているからです。
一方悪い意味は、
自分への自身のなさです。
自分が持つ権利なんでほとんどない、
相手が奪おうとするものなど自分にはない、
という自信のなさから、嫉妬することがないのです。
この悪い方については、アドラーでいうところの、
自己中心的な感情から来るのでしょう。
自分のことを他人は注目してくれる。
注目して考えたうえで、自分には価値がないと判断している。
そんな自意識過剰から来る自信のなさです。
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