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哲学者 ハンナ・アレント氏の言葉について自分の考えをつらつらつら
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ハンナ・アーレント(Hannah Arendt、1906年10月14日 - 1975年12月4日)は、ドイツ出身の哲学者、思想家である。ユダヤ人であり、ナチズムが台頭したドイツから、アメリカ合衆国に亡命した。のちに教鞭をふるい、主に政治哲学の分野で活躍し、全体主義を生みだす大衆社会の分析で知られる。
悪は、悪人が作り出すのではなく思考停止の凡人がつくる
自分の良くない点の一つとして全体的な利益を生み出すためには、
個人の意思の優先度が下がると考えていることがある。
『みんなが言っているのだからきっと正しいだろう』
『この商品はレビューが高いからきっといいものだど』
といったように、自分の考えで決定したりするのではなく
他の人の意見や全体的な意見に流されてしまうことが多々ある。
そんな自分にとって「この言葉」はひどく耳が痛いものである。
仕事においてもそうだ。
自分で考えた上で行動できなければ、それはただの作業である。
その人の価値は全くない。
プライベートだったらどうだろうか?
周りの意見に流されてグループ内にただいるだけの人や、イエスマンになってはいないだろうか。
全員が全員、個人の意思を持って、いつまでも議論し合うことがいいとは思わない。
より良いものを作る上では良いのかもしれないが、
そのような場合、必ず調整に時間がかかり開発スピードは格段に遅くなる。
中国の武漢での病院の設立の速さを見てわかる通り、
トップの一声で一気に動いて作業するとスピードは格段に上がる(良し悪しにかかわらず)。
しかしながら、こと個人に関して考えてみる。
その人自身の人生はその人のものであり、
極端な話をいれば家族も含めて他人はあくまで他人である。
そういったことから自分自身の人生に関わることやプライベート、
業務においても自分で思考することを止めてはいけない。
全体主義
自分の考える全体主義の悪い点
一つ目は自分自身がなくなるという点だ全体の利益ばかりを追求して判断するとその人の本当にやりたいことやりたくないことがわからなくなる。
二つ目は全体主義の全体が極めて一部だということだ。
- あなたの周り?
- 会社?
- 国?
- 今だけ?
- 未来は?
全体と思っていることが全体ではないことは多々ある。
悪の凡庸さ
パッと思いついたのが20世紀少年のトモダチである。
シャーロック・ホームズのモリアーティ教授やジャンプの漫画の悪役のように、
主人公を輝かせるために悪役も特徴的かつ超人的になる。
しかし、現実の悪とはきわめて凡庸である。
何気なく選挙に行かなかったり、逆によかれと思って行ったことが
誰かにとってはどうしようもなき悪にもなりえるのではないか?
まとめ
今回は哲学の言葉を紹介した。
哲学はビジネススキルのように、直接仕事に効果があるわけではないが、
自分の人生や生き方を見つめなおすときには効く。
一定周期で哲学に触れたくなることがある。
哲学に気軽に触れたいときに読むのは以下の本だ。
代表的、というか、わかりやすい悩みとそれに対応する哲学者たちを
紹介してくれる。
とは言いつつも、漫画は半分以下ないくらい、
あとは体系的に哲学を紹介してくれるのでとっつきやすい。
日々是学学